外壁サーモグラフィ検査/特定建築物

FLIR社製のサーモグラフィカメラを入手したので、早速、頼まれもしないのにクライアントのビルの

タイル貼り外壁を試しに調査してみました。

(この手の機械大好きなので^^)

この画像を見る限り、外壁タイルの浮き上がり箇所は無さそうです。

(正確な判断には、温度が低すぎ) 

撮影に関する注意点はいろいろありますが、基本的に一面だけで360㎡もある外壁の点検が

一瞬でできることに感動^^。

 

細かい内容はここでは省きますが、10年程前から特定建築物の建築基準法に基づく定期報告の内容が変更になり、タイル貼り等、湿式工法の外壁の全面打診調査(10年に一度)が義務付けられました。

 ”落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分”は、打診等により調査しなければなりません。

 

また、これまで毎年の定期調査でも、手の届く範囲を打診棒で、それ以外は目視で調査していましたが、

目視(双眼鏡を使用)では正直判断し辛い状態でした。

 

近年、サーモグラフィカメラという画期的な機械が登場し、利用されることが多くなっています。

タイル等の外壁仕上げ材が雨水の進入などで浮き上がると、空気層が出来てその部分の温度が上がります。

 

この方法は、物体から放出される赤外線(熱エネルギー)を赤外線カメラで感知するため、

打診に比べてやや正確性に欠けるとは言え、落下危険予知の精度は格段に上がりそうです。

(もっと本格的に撮影して、解析する必要はありますので誤解のないように)

 

そして時節柄、人の温度も測ってしまったのは言うまでもありません…。

新型コロナみんなで撲滅しましょう!

 

#赤外線サーモグラフィ法 #外壁調査