おおつ住宅工房一級建築士事務所

BLOG

国土交通省の補助金があります!

 

こういう大切な情報を知っている一般消費者はほぼ皆無のような気がします。

建築に携わる私だって、国土交通省の補助金交付要綱が検索でヒットしても、堅苦しくてすぐには読む気にならないし

これから家を建てようとか、今住んでいる家を改修しようとかいう若い世代が、国交省や関連団体の発表を調べたりはまずしないでしょうし。

もっと分かりやすく積極的にアニメとかで動画配信でもしてくれないかと思います。

(文句じゃありません提案です)

広告宣伝以外の情報は、自分から取りに行かないとなかなか入手できませんよね。

 

私には動画はつくれませんので、多少、正確性を欠くのは承知で、かなり要約してご紹介します。

地球温暖化問題の対策やストック型社会への転換を図るため、住宅その他建築物の省エネ・省CO2、木造化…(中略)による低炭素化等の技術の普及に寄与するプロジェクトに対し、一定の要件を満たせば、国がその費用の一部を補助という制度があります。

 

要するに、既存の建物を改修して断熱性能を上げるとか、みんなのお手本になるようなサスティナブル建築に対して費用の一部を補助してもらえるという制度です。

 

詳しく知りたい方は是非こちらを見て下さい↓

<環境・ストック活用推進事業>

     既存建築物省エネ化推進事業

建築物の省エネ性能等の向上に資する改修で、一定の要件を満たすもの。

https://www.kkj.or.jp/kizon_se/index.html

 

     サスティナブル建築物等先導事業

住宅・建築物の省エネ、省CO2や木造化、気候風土に応じた住宅の建築技術・工夫等による低炭素化、健康・介護、災害時の継続性、少子化対策、防犯対策、建物の長寿命化等に係るIoTをはじめとした先導的な技術の普及啓発に寄与するリーディングプロジェクトで、次に掲げる要件を満たすもの。

https://www.kkj.or.jp/kikouhuudo/

 

#省エネ改修 #サスティナブル建築

 

 

夏のはがき

 

雨が続き、梅雨明けが待ち遠しいですね。

 

クライアント様から涼しげな夏のはがきを頂きました。いつもありがとうございます。

 

手書きのはがきを頂くことが少なくなったので、

うれしいものですね。

 

それにしても、美しい文字が書けるって羨ましいです。

私の字ときたら、若い頃覚えた製図用の直立体が今は崩れて、人前には出せない状態になっております。

はがきを出したら返って暑苦しくなりそうです。

 

頂いたはがきは写真立てに入れてしばらくデスクに飾っておきます。

 

#はがき #夏 #ご挨拶

建築士のこだわり道具~現場編#1~

 

道具好きの私は、その手のお店に行くと、

使いもしない道具を衝動的に買ってくることがよくあります。

遊び道具も仕事道具も、設計道具も現場道具もゴチャゴチャです。

使わないでお蔵入りする道具の方が多いくらいです。

 

でもこれは違います。

やっと出会いました!^^

 

ある時は2輪、またある時は4輪。

フラットに折りたためて、軽くて車に積みやすい台車。

そしてリーズナブル。

 

工事現場に車とめられない時やマンション工事の時など、

図面資料や工具、測定機材の小運搬が発生することが結構あります。

打ち合わせや休憩のためにテーブル(作業台)やイスを運び込む

こともあります。

 

↓花岡車両さんの製品は予約販売みたいですが、

他のメーカーさんから既に類似の製品が発売されてます。

 

欲を言えば、ブレーキ付いててほしいですが…。

 

いずれにしても、また台車買い替えか。^^;

https://www.hanaoka-corp.co.jp/flatcart2x4

 

#建築士 #設計職人 #道具 

 

ブロック塀等の安全性

関東地区で地震が頻発しており、コロナ禍に加えて大地震も起こるのかと心配ですね。

 

一昨年の大阪北部地震では、ブロック塀が倒壊して登校中の小学生が命を落とし、これを受けて国土交通省は施工者、製造業者、販売業者、設計者に対して【ブロック塀等の安全性確保に向けた行動指針】を示しました。

 

これまでは、確認申請が不要な範囲ではその安全性を確認することなく施工されることが多かったブロック塀ですが、設計基準は建築基準法に定められていて、

確認申請は不要でも法令の適用は受けます。

 

もしも塀が倒壊して、ケガ人が出たりしたら業者も住人も責任を問われることになります。

ちょうど敷地境界のフェンスを設計する機会があったので概略図をアップします。

下記の設計条件を考慮するとこのような仕様になります。

(画像をクリックすると拡大します)

特にアルミフェンスの形状によっては受風面積が多くなり、この事例の縦スリット型では風圧作用面積係数ɤ0.89となっていて、ほとんど面と変わりません。このような場合は風圧による転倒に特に注意する必要があります。

 

この仕様を見た外構工事業者さんが過剰な仕様ではないかと驚いて電話してきました。

これで驚くということは、いままでどうしてたんだい??^^;

 

■設計条件

1.形状:直線・控え壁無し・L型基礎・土圧無し

2.基準風速Vo34m/S 地表面粒度区分Ⅲ

  (海岸線までの直線距離430m)

3.地盤の許容支持力度 長期20kN/㎡以上(要確認)

4.コンクリートブロック JIS A5406 認証品

5.フェンス 縦スリット(風圧作用面積係数ɤ0.89)

6.コンクリート 普通 設計基準強度18N/mm2

7.鉄筋 SD295 基準強度295N/mm2

 

【国交省】ブロック塀等の安全性確保に向けた行動指針について】

http://www.jia.or.jp/news/domestic_news/detail.html?id=993

 

#外構 #ブロック塀 #安全性 #建築士 #設計 #監理

 

リノベ時の「合法」判断大丈夫?

ストック活用時代に入りリノベーションに関する相談が多くなりました。

新築に関する内容でも分かり難い建築基準法ですが、リノベーションになるとさらに分かり難く、私も解説書に頼ったり、確認検査機関に相談に行ったりします。

リノベーション時の「合法」判断は結構難しいものです。

 

増築や改築ばかりがリノベーションではありません。減築という選択肢もあります。

家族が減ったり、高齢夫婦2人になって2階部分は使わないし、平屋で充分、耐震補強にもなるのでいっそのこと2階は除却してしまおうかという方もおられます。

 

最近、直面した問題に減築時の確認申請は必要か否かということがありました。

建築基準法には「減築」という文言はありませんし、原則として減築時の確認申請は不要です。

が!しかし、例外があります。上記のような2階建て戸建て住宅(建築基準法6条第1項第4号:通称4号建築)ではなく、3階建てになると減築の内容によっては、大規模の修繕、模様替えに該当し、確認申請が必要になるケースがあります。

 

他にも(4号でも)、防火指定が無い地域だし面積が増えないから確認申請は不要だ!などと不用意に口にする建築士もいますが、既存建物のある部分を減築し、それと同じ面積を別の部分に増築する場合は、プラスマイナスゼロでも増築扱いとなります。

 

建築士が分かっておかないとダメなんですよ~。

写真の本、分かりやすいです。

 

#リノベーション #増築 #改築 #減築 #確認申請

 

 

オンライン法令集-日本法令索引-

 

 

建築士業務の中で建築基準法や関連法規を調べる作業は避けて通れません。

昭和25524日の公布から実に108回も改正していて、まるで迷路のように

複雑怪奇な建築基準法。読んでいるうちに何を調べていたのか分からなくなります。

ほとんどの場合、業務の初期段階で法令チェックをしますので、

法令を読み違えて業務を進めてしまった!などという事態は絶対に避けたいところ。

 

十年くらい前まではこの建築基準法が改正される度に新しく分厚い法令集を

購入し直し、インデックスを貼り直して‥、という作業をしていましたが、

ほぼ毎年改正されますし、年に2回も改正されることもあり、細部までの

更新作業はとても追いつきませんでした。

 

しかし、ありがたいことに建築士業務もペーパーレス化、オンライン化が

進んでいて、最近は↓これのお世話になりっ放しです。

 

国立国会図書館が提供する

【日本法令索引】

 

建築関連以外にもあらゆる法令を調べることができるので便利です。

(疑い深い私は本当に最新かどうか確認しますけど‥)

法令の本文は画面右上の↓リンクに飛んで下さい。

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/

 

 

条例は地方自治体のウェブサイトか窓口で調べる必要があります。

 (疑い深い私は本当に最新かどうか窓口に行きますけど‥)

 

 

それでも時々わけもなく不安になって、衝動的に書店で法令集を

購入してしまって、最新の改正がまだ反映されていなかった!

などということもありました。笑

下の写真は空振りに終わった法令集。

 

#建築士 #建築基準法 #オンライン #日本法令索引

続きを読む

コロナで住まいは変わるか?

 

外出自粛が続いて、退屈なGWですね。

 

先日なにげなく見たテレビ番組で、人類の感染症の歴史について取り上げていました。

それによれば、幼い頃から馴染み深い奈良の大仏は天然痘の大流行収束の願いを込めてつくられたそうです。その後、墾田永年私財法が制定され、さらに開墾した土地を守るために武士が出現したとか。

(私のかすかな記憶では日本史の授業で習ったような気もしますが…。)

他にも中世ヨーロッパの全人口の1/3が亡くなったとされるペストの大流行が、民主主義を発展させたとも言っていました。これまで全然考えたこともありませんでしたが、感染症パンデミックが社会や経済を大きく変えてきた歴史が沢山あるわけですね。

 

この度の新型コロナウィルス感染拡大で、世界中が緊急事態なのは報道でよく分かりましたが、一体何がどうなってるのか?これからどうなるのか?よく分からないうちに数カ月が過ぎ、仕事は減るし、私としては困惑するばかりでした…。

 

GWのぽっかり空いた時間で、感染症の歴史を調べていてたまたま目にした↓この本。

【コロナの時代の僕ら(パオロ・ジョルダーノ 早川書房)

読んでみました。

続きを読む

迫ってきた見えざる敵との闘い!

続きを読む

建築学会の図書館ありがたい!

必要に迫られないとなかなか見に行かない建築学会の図書館です。

過去の建築基準法令集や技術書等を探しに行きます。

 https://www.aij.or.jp/library.html

(新型コロナウィルスの影響で現在は休館中)

 

 

今回も若干慌てて駆け込む感じですが、webで目的の資料に辿りつきました。

私達にとっては本当にありがたい存在ですが、問題は数冊ある資料のどれに書いてあるか??学会の会員になっていない私は、webで内容の閲覧ができないのでした。。。

 

紹介してもらって折角入った建築家協会も、すぐにやめてしまった私ですが、

これを機会に学会の会員にはなりますかね?^^;

(高卒でも入れるかな…?)

 

#建築学会の図書館 #建築物調査

 

 

 

ミニ開発もそろそろ変わろう!

 

毎日、新型コロナウィルス感染拡大を伝えるニュースから目が離せない中、特に都内では感染爆発とか、医療崩壊とか恐ろしい言葉が飛び交い、本当に心配です。もし私がマスクを沢山持っていたら、今すぐ届けてあげたい人が沢山います。どうかワクチンができるまで感染から逃れてほしいと思います。

 

ご多聞に漏れず建築業界にも私にも影響が出てきているようで私も仕事がやや停滞気味です。

以下は唐突ですが、たまたま目にする機会があったので、地主が手放した土地を細分化して

転売するミニ開発について思うところを書いてみます。

 

全国各地で行われている「開発のがれ」「ミニ開発」が日本の街を醜くしている。それは間違いない事実です。それを批判する人は私も含めて沢山いますが、ではそれを防ぐために自分に何ができるだろう?そのために努力してきただろうか?と反省しきりです。

 

<開発行為とは、建物の建築等を目的とした「土地の区画形質の変更」をいい、

一定の面積を超えると公共施設や排水設備を設置する等、無秩序な市街化を防止し、

良好な宅地水準を確保するために都市計画法に基づいた制限がかかり、開発行為には

許可が必要になります。それを逃れるのが「開発のがれ」という脱法行為です。>

 

地主の相続税対策等で土地を手放したり、経済的にやむを得ない事情があるのは分かりますが、街と建物の関係が考慮されないミニ開発はどう考えてもよくない。景観や近隣への配慮なんかはゼロに近く、少なくとも近隣住民は迷惑に感じても喜ぶことはまずない。喜ぶのは地主と関係業者だけです。

これだけでは人口減少の時代に数十年後の空き家を増やすだけではないのか?そこまでして住宅を大量生産してきた時代の生産体制を維持する必要があるのか?一体誰のために?などと思うわけです。

 

しかし、止められないながらも、もしもこのミニ開発を充実したものにできたら、「街」や「暮らし」という視点から、近隣住人の要望を反映したりしながら、建築家が全体をコーディネートできたら、多くの場所で住みやすくて景観も良い街ができるはずです。高級建築でなくても建築家にできることは沢山あるはずです。

都会の方では既に行われているケースも見られますが私が活動する地域では、まだまだ旧態依然、相変わらずのようです。

 

若い頃は入り口で拒絶反応を起こしていたこのミニ開発ですが、「清濁併吞」という言葉に習って、現状をまずは受け入れることも必要なのかも知れない。もっと、既存の経済や流通システムを受け入れ、その上で空き家や土地の利用の仕方、建築と社会の関係を提案できるようにならなくちゃ!という気持ちが強くなってきました。そのためには、地主、金融機関、不動産業者、建築家、施工者が一体となって取り組む必要があるし、なんなら自ら不動産業に参入して音頭を取りたいとも思うこの頃です。

 

 

同じように考える人たちも沢山いるはずで、そんな人たちといつかどこかで繋がりたいと思っています。

 

#ミニ開発 #開発逃れ 

 

外壁サーモグラフィ検査/特定建築物

続きを読む

久しぶりの鎌倉小町通り

続きを読む

新築なのに古い家~築14年目の伐採ゴメンね~

続きを読む

住宅診断・検査業務始めます!

この度、住宅診断・検査業務について、株式会社アネストブレーントラスト(通称:アネスト)さんとパートナー契約を交しました。間もなく業務を開始します。

 

既存住宅状況調査については、残念ながら昨年度の講習を受けそびれたので、直近の既存住宅状況調査技術者講習(主催:一社/日本建築士事務所協会連合会)を一日受けてからとなります。

 

また、今後は耐震診断を含む住宅診断・検査関連の業務は、基本的にアネストさん経由で行うことになります。

 

アネストさんは、不動産業とも建設業とも資本関係を持たないホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)の第三者機関で、完全に中立的な立場を貫いているところに大変共感できました。しかも業務品質確保のため診断員、検査員は一級建築士に限定するという徹底ぶりです。

 

奇しくも、私自身がCMr(コンストラクション・マネジャー)の中立性に拘り始めたところで、この度の出会いに感謝です。末長いお付き合いができれば幸いです。

 

↓私も載ってます。

https://www.anest.net/profile/kanto/ohtsu_hiro.html

 

#ホームインスペクション #建築サポート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

業務フロー/適材適所の独立型CM方式!

昔、一緒にやっていた一回りくらい年下の建築士が、分離発注なんかやっていたら設計に集中できないと言って辞めていきました。

私はその時、建築士として腕を上げたいなら近道だと思うよ!などとと言いましたが、彼には届きませんでした。

 

改めて分離発注型CM方式の業務フローを整理していくと、特に設計者がCMrを兼務するCM方式は、建設会社出身の自分にとっては当たり前でも、意匠デザイン事務所出身で尖がっていた彼には刺激が強過ぎたのかも知れません。

これをいきなりやらせたら大変だよね。

 

あの頃、設計とCMを切り離していたら、もう少し違った結果になっていたのかも?

適材適所と言いますからね。

 

反省しながら【業務フロー】アップしました。

 

#適材適所 #ピュアCM  

分離発注型CM方式/兼務型と独立型

CMとは、コンストラクション・マネジメントの略です。

それを行う人をコンストラクション・マネージャー(CMr)と言います。

また、CM方式とは必ずしも分離発注のことではありませんが、今回は現実的な

分離発注型CM方式の概念図を2つ【CM方式とは】に掲載しました。

メリットとデメリットも記載しました。

 下記はその紹介です。

 

※1:設計者がCMrを兼務するやり方ついても、ここではあえてCM方式と呼んでいます。

 

続きを読む

首都直下型地震に備える!

続きを読む

昭和の手描き図面

続きを読む

今度はBIMか…!?

続きを読む

白熱球からLED球~調光に注意~

続きを読む

謹賀新年2020/改正建築物省エネ法など

続きを読む

年末年始は12/28~1/5まで休業致します

続きを読む

改めて温故知新

気楽には読めないので、最近は住宅雑誌をあまり読まなくなってましたが、たまたま目にした住宅雑誌の冒頭、ある住宅建築家の言葉がいきなり心に刺さりました。一節を引用させてもらいます。

 

~このままの社会状況を放置しておいては、日本の住宅の質の低迷はこれからもずっと続いていくことになるのだから...。ただし、時代の風潮に立ち向かうには、並みの精神力、並みの志では貫けないことは確実である・・・(後略)~

 

 

おおつ工房パート2がスタートして、早3ヶ月余りが過ぎました。その間、CM(コンストラクション・マネジメント)の話ばかりしているので、「もう家の設計やらないの?」と何回か聞かれました。「やりますよ!^^」と答えながらも、正直、若干迷う気持ちもありました。(並みの精神力)

 

一緒にやってきた職人達はみんな高齢化しているし‥。

自分ももう若くはない‥。

早くて、安くて、簡単で、画一的という圧倒的な住宅業界の流れの中で、それに立ち向かう情熱がまだ持てるか?(並みの志)

 

 

大先輩の建築家に指摘されたような気がします。

その建築家が言う設計者の第一の力量は「人間力」。

CMrとして他の設計者をサポートする側にまわることはあっても、自分もいち設計者として、これからも発信していこうと、手書きのパース見をながらやる気出てきた次第です。

あの頃は温故知新だと燃えていた!

 

 

建築専門誌などが読み放題のBiz SHERPA(ビズシェルパ)いいね!

https://bizsherpa.jp/lp

 

#住宅設計 #家づくり #温故知新 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物探訪-古民家編-

続きを読む

ビル管理の分離発注でファシリティ・マネジメント~

 

不特定多数の人が利用する一定規模以上の特定建築物(映画館、劇場等の娯楽施設、美術館、ホテルや学校、オフィスビルなど)のオーナーさんには、法律で定められた維持管理に関する報告を都道府県知事等にしなければならない義務があります。

 

 

点検、検査項目は大雑把に数えても20種類くらいあって、関わる法律もビル管理法(略称)、建築基準法、消防法、電気事業法、水道法、労働安全衛生法...等々、複雑多岐に渡ります。

多くのオーナーさんは、ビル管理業者さんに一任されているケースが多いようですが、建物が古くなれば、メンテナンス費用も嵩みますし、内容の透明化やコストダウン、維持管理に関わるそれぞれの専門業者さんと顔の見える関係をつくりたいというご要望が出てくるのもうなづけます。(建築工事によく似ています)

 

私が上記のビル管理のひとつである建築の定期調査を担当している施設のオーナーさんより、ビル管理の各作業を分離発注したいというご要望があり、施設側の担当者をサポートすることになりました。

 

CM(コンストラクション・マネジメント)方式は、必ずしも工事を分離発注することではありませんし、事業の推進(PM)や施設の保守管理(FM)に関わることもあるので、本件はFM(ファシリティ・マネジメント)のお手伝いをすることになりそうです。

勉強することが沢山あります!

 

●ファシリティ・マネジメントとは

 こちら

 

 #ビル管理 #分離発注 #特定建築物 #コストダウン

 #価格の見えるビル管理?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい仕事仲間

うれしいニュースです。

幼馴染で2級建築士の女性が、子育てが一段落して仕事に復帰することになり、おおつ工房の協力事務所として、手伝ってくれることになりました。

 

彼女とは同じ歳で、多分、私達が幼稚園に入る前から?の超幼馴染!確か2級建築士試験に合格したのも同じ年だったと思います。何年前だろ…?

彼女は設計事務所に勤務した後、結婚退職。そしてこの度、仕事に復帰することになりました。

 

 

今日は、仕事内容について海老名のROLEで打ち合わせでした。

だいぶブランクがあるので、当分はアシスタント的な役割になると思いますが、

小回りの利く、女性建築士の協力は大変ありがたいです。

気心知れてるし!^^

 

独立した建築士事務所が、プロジェクトに応じてチームをつくって仕事をする。

簡単な打ち合わせなら、パソコンのビデオ会議で済ませて、

仕事は基本自宅でやって、必要ならコワーキングスペースに集まる。

伸縮自在の建築士事務所!

そんな働き方を充実させていきたいと思います。

これもPM型経営(ISO10006:企業経営手法)と言えるでしょうか?

 

#幼馴染 #建築士 #働き方 #建物を大量生産する時代は終わった #海老名集まりやすくでいいよ! #田舎過ぎず、都会過ぎず

 

 

改正健康増進法ーもうすぐ全面施行

2020年4月1日より、改正健康増進法が全面施行されるに伴い、宿泊業を営むクライアントから、喫煙ブース設置の相談がありました。

 

ブースの設置自体は簡単ですが、建築基準法や消防法などの規制もあり、さらに助成金を申請するとなると、それなりの業務量になってきそうです。

 

 

 

 

 

早速、管轄の建築指導課、消防署予防課と協議してきました。

建築指導課では、喫煙室は居室として扱い、換気量の確認や非常用照明の設置。

消防予防課では、消火設備の適合性などの指導がありました。

 

さらに、助成金を受けるために手引きを読んでみると、提出書類がいろいろある中で、「ブースを設置する場合でも同等の規模、仕様で造作した場合の見積もりも提出‥」とありました。ここまでするんですねー。

 

小さな工事ですが、これもCMrの出番ではないかと思います。

 

 

●なくそう望まない受動喫煙

https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/

 

●受動喫煙防止対策助成金の手引き

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html

 

#改正健康増進法 #分煙 #受動喫煙対策 #建築 #コンストラクション・マネジメント #CMr

 

 

 

台風シーズンに上棟しなくても…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過酷な夏が終わったと思ったら今度は台風の波状攻撃で、建築業の宿命とは言え、

天候に翻弄されがちな毎日です。

台風の被害に遭われた方には、謹んでお見舞い申し上げます。

細かい事でも構いませんので、修繕工事など遠慮なくご相談下さい。

 

台風のリスクが年々増していく中、この季節の建て方(上棟)は極力避けるように家づくりのスケジュールを考えてみてはどうでしょうか。

 

建て方から躯体工事、サッシ等がついて外装下地が終わるまでの3週間程度の間が最も危険です。もしこの間に今回の15号のような猛烈な風を伴う台風に遭遇してしまったら、工事中の建物は成すすべがなく、ただ無事を祈るしかありません。

 

昔の話ですが、高台にあった建て方直後の建物が実際に台風で倒壊してしまったことがありました。ケガ人が出なかったことが不幸中の幸いでした。

 

急に思い立って家づくりを始める方はいないと思いますが、家づくりには時間がかかります。スケジュールを考える時、比較的安全な冬場に建て方作業ができるように逆算して、設計等に着手されることを強くお勧めします。

 

充分な工期をとって、焦らずに進めましょう。

 

#上棟 #台風 #建築スケジュール

 

 

台風被害は自分もち!?

続きを読む

再始動

続きを読む

お勧めの本

 

【新しい家づくりの教科書】

 

お盆休みを利用して、真剣に読ませて頂きました。

 

・高断熱高気密がいかに大切か。

・日本の住宅の断熱基準が海外に比べてかなり遅

 れている。

・ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準が最高レベ

 ルではない。

・2020年以降は「省エネ基準」を満たさないと住宅

 を建築することが出来なくなる。

 

 これまでも断熱性能を軽視してきたわけではあり

 ませんが、実を言うと、高気密については懐疑的

 な見方をしていました。

  

また、設計者としては、住まい手のためだけではなく、地域経済のためや

地球環境のためにも、快適で省エネなエコハウスをお勧めするべきとは

思いながらも、一方で、「汗をかけない子供」の問題が気になります。

汗をかく能力は2歳半頃までに決まるそうです。

 

https://www.shinchou-nobiru.com/nettyusho/sweat.html

 

育児中は、夏も冬も快適な家をあえて快適に使わないという

手もあるでしょうか。

 

 

夏季休業のお知らせ

江戸風鈴

誠に勝手ながら、弊社では下記の通り、休業とさせて頂きます。

何卒、ご了承の程お願い致します。

 

8/13(月)~8/15(水)

 

~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #11  ながぬき庵竣工

画像をクリックすると大きく表示されます。

現場近くの桜は現在一分咲きといったところでしょうか。設計開始から約一年が過ぎ、「ながぬき庵」の完成が近づいてきました。登山好きな50代夫婦の終の棲家は、絶好の眺望と窓から見える丹沢の山並みのような屋根。樹齢120年の大黒柱に支えられたリビングは森の中を感じさせる癒しの空間です。

以下はお施主さんが贈ってくれた漢詩。

 

~廬を結びて人境に在り

 しかも車馬の喧(かしま)しき無し
 君に問ふ何ぞよく爾(しか)ると 

 心遠ければ地自ら偏なり
 菊を采る東籬の下悠然として南山を見る
 山気日夕に佳(よ)く飛鳥あひ与(とも)に還る
 この中に真意有り弁ぜんと欲して已(すで)

 に言を忘る ~


                              古詩十九首 飮酒 其五

 

訳:

隠遁して暮らす庵は、(それほど)人里から離れてはいない。(隠者は世間では人里から離れたところにいおりを結ぶそうだが、わたしは)人々が住んでいる俗なところに住まいを構えている。俗世間に住んではいるものの訪問客がしばしば来て、その乗り物の車馬の音が騒々しい、ということはない。どうしてそんなことができるのか。

心情、思想状況が超然としていれば(住む)地もヘンピなところになる。東側のまがきのもとで菊を摘む。

心はゆったりとして南山をながめる。

山の様子は夕暮れ時が美しくよい。

飛ぶ鳥が群をなして一塊りになって帰っていく。

この(自然の摂理の)中にこそ真実の姿がある。

言おうとしても、とっくに言葉を忘れてしまった。


掲載日:2009.03.27

K邸の現場回想記はこれにておしまい。

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #10  石焼芋、銘木屋さん訪問など

画像をクリックすると大きく表示されます。

お施主さんと銘木屋さんに買い付けに行きました。それにしても、銘木(床柱や床框など)の値段はどうやって決まるのか? いつもは産地の銘木店の値段を見ているので、今回値段を見て、目ん玉が飛び出しました。
しかしまぁ、お施主さんもよく心得たものでバッチリ値切ってご購入。良い買い物ができたようです。

 

ながぬき庵は、躯体工事がほぼ完了し、そろそろサッシが届く頃です。この現場は秦野でも珍しく眺望の良い場所で、毎日の現場管理もピクニック気分です。お茶の時間は大工さん達と楽しくやってます。山好きなお施主さんの影響で私たちも登山に挑戦することになりました。これまでに骨董品好きのお施主さん、車好きのお施主さん、自転車とマラソン好きのお施主さんもおられました。良いか悪いか、私の趣味はすぐに施主に影響されます。従いまして、私はこれからしばらく「山岳部」ということになりそうです。 

 

 薪ストーブを設置するながぬき庵では、工事中の木くずを集めて薪にします。捨てれば処分費がかかります。無垢の木材の切れ端はほぼすべて保管しています。数万円の節約になるはずです。

それにしても集め過ぎました。こんなに集めたら保管場所がありません。急遽、一部を石焼芋と交換しました。焼き芋屋さんも助かり、こちらも助かりますが、焼き芋屋さんがあまりに沢山くれるから、今度は芋が多すぎました。

 

 掲載日:2009.02.9

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #9 上棟

画像をクリックすると大きく表示されます。

今日は東京タワー開業から50年目の記念日だそうで、当時の困難を極める工事の様子をテレビで見ました。日ごろパソコンでの設計やクレーンでの現場作業に慣れきっている私としては、やや後ろめたいような気分になります。現代の私たちがコンピュータとクレーンなしでやれるでしょうか。

 

敷地と道路に2mの高低差があり、しかも建物形状が複雑で工事が大変だ。などと言っていては叱られそうです。

「ながぬき庵」は年内にすべり込み、夕暮れにすべり込みでなんとか上棟しました。関係者の皆様、大変お疲れ様でした。近隣の皆様、大変お騒がせ致しました。

夕方頃からまた寒くなり、降って来た雨も丹沢では雪に変わったようです。

掲載日:2008.12.23

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #8 コンクリート打設

画像をクリックすると大きく表示されます。

雨で一日延期になりましたが、基礎ベースのコンクリートを打設しました。上棟までの間は毎日の天気予報が気になります。職人さんも高齢化が進む中で、若手バリバリの鳶さんコンビは頼もしい存在です。なんでも現在30歳で同級生だとか。工事写真を撮ろうとカメラを向けるとカメラ目線になるようなので、二人並んでもらって撮りました。


コンクリート試験を行いました。木造2階建住宅ですと試験を行うことはまだ少ないようですが、これからは増えてくるのかも知れません。スランプ値、空気量、塩化物量を現場で確認し、圧縮強度試験のためのテストピース採取を行いました。

掲載日:2008.12.08

 

 


0 コメント

~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #7 鉄筋マチガエた!

画像をクリックすると大きく表示されます。

夕暮れが早くなり、この季節の現場作業は16:30には片付けが始まります。一日が短いですね。

今日は午前中で鉄筋加工が終わり、私も手伝って現場に搬入。組み合わされた鉄筋の重みはかなりのもので、いい汗かきました。そして、さぁ組もうかという時、あばら筋の加工寸法が間違っていることが発覚しました。どうも工場加工分のようです。

 
基礎外周のあばら筋が5センチ長い。全部で197本。このままでは基礎上端のかぶり厚さが全然足りません。鉄筋の工場加工は早くて便利ですが、ひとつ設定を間違えたら全部NGですからね。親方が工場との打ち合わせで間違えたか、工場が間違えたかは定かではありませんが、明日また加工してもらうことになりました。

写真はがっくりと肩を落とす鳶のW君。あなたが悪いわけじゃありません。誠実に対応してくれて、どうもありがとう。早く気づいてよかったですね。

また明日頑張りましょう!

掲載日:2008.12.03



~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #6 地盤改良工事

画像をクリックすると大きく表示されます。

ご近所の皆様、大変お騒がせ致しました。
ながぬき庵は地盤改良工事が完了しました。建築工事前にご挨拶には伺いましたが、朝から25トンのクレーンや地盤改良マシンが現れたので、驚かれたことと思います。敷地が道路より2Mほど高いので、重機を上げるのにクレーンが必要なのです。それにしても25トン車は大きいですね。もうこんなに大きいのが来ることはありませんのでご安心ください。

 

今回は「アースコラム工法」。直径60センチの穴を掘って、セメントと土を混ぜながら、柱状の杭を地盤に埋め込んでいきます。基礎梁の設計を考えながら、柱軸力の大きな箇所の下に来るように改良体を配置していきました。地盤改良会社さんから提示される配置案を少し修正した形です。


掲載日:2008.11.08

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #5 構造木材到着

画像をクリックすると大きく表示されます。

奈良県の製材所からスギとヒノキの構造木材が15トントラックで到着しました。一旦、造園屋さんの資材置き場に荷卸して、一部を大工さんが手加工のあと、4トンのユニック車で数回に分けて現場に搬入します。

待ち構えていたクレーンと大工さんとトラックの運転手さんと私で約1時間、まずはつつがなく荷卸完了。

 
丸太の写真は今回のヒノキ大黒柱に大工さんが芯墨を打ったところ。重さは約300kgありました。年輪の数を数えてみると125個までは数えられました。伐採してから何年か寝かせてあったらしいですが樹齢125年とすると、この木が生まれたのは1883年(明治16年)ということになります。その頃の日本は日清・日露戦争が勃発したり、鹿鳴館が落成した時代です。なんの因果か2008年からは「ながぬきの家」の大黒柱を勤めることになりました。この柱は5本の梁を受けとめますから、山に立っていた頃よりも大変かも知れませんね。

いつかこの家が解体される時、次の時代の人がこの木にまた新しい役割を与えてほしいと思います。

 

掲載日:2008.12.13

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #4 架構モデルとVE検討

画像をクリックすると大きく表示されます。

構造設計も佳境に入り、構造V/Eの検討と構造再計算の打ち合わせを行いました。左の画像は構造設計の過程で制作していった架構モデルです。

この敷地では擁壁の周囲で地耐力が不足し、セメントソイル方式での地盤改良を予定しています。通常、木造住宅規模ですとこの地盤改良と基礎を切り離して設計することがほとんどですが、鉄筋の高騰が著しい昨今、必要以上に基礎に余力を持たせるのは、とてももったいないお話です。今回はこの余力の部分がかなりのコストアップ要因となっていました。
鉄筋の値段が数年前の倍以上になっているようで、40万円ですんだものが80万円超になるわけですから、少々の設計費用をかけてでもVE検討する価値は充分にあります。基礎工事の手間も省けますし。

当初は基礎を頑丈に造って、地盤改良を軽減できないものかと考えてましたが、この方法ですとどうしても鉄筋、コンクリートとも量が多くなります。そこで考え方を変えて、地盤改良を全面的に採用し、基礎の立ち上がり(基礎梁)部分を現状より補強、ベース部分はシングル配筋にするなど軽減して再計算することにしました。

改良体があるので、砕石も薄くします。コンクリート量はさほど軽減できませんが、砕石、鉄筋量はかなり軽減できそうです。木造住宅の構造設計を侮る無かれ!

 

V/E:ヴァリュー・エンジニアリング:

機能を下げないでコストを調整したりすること。

掲載日:2008.10.26

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #3 薪ストーブ

薪ストーブ
薪ストーブ

今日は薪ストーブの最新情報を調べました。
コツール、バーモントキャスティング、ダッチウエスト・・・が3強といわれるメーカーです。

以下のサイトを見つけました。
■Flame Watchers
http://flamewatchers.com/

 

暖炉や薪ストーブは使いこなすのに手間隙のかかるもの。このサイトの中では、登山やサイクリングに例えて薪ストーブを語っていました。
便利さや安さを追求するなら、山に登る必要などないし、用もないのに自転車で遠出する必要もない。薪ストーブは手間隙かけることで火を見守るときの心の平穏を得、冬を楽しむための実用的なレジャーなのであると。

実用的にはもちろんのこと、リビングでの無為の時を充実させるためにも、薪ストーブや暖炉は伝家の宝刀です。

建築側の工事も必要ですので、やはり新築時の設置が理想的ですね。二重煙突が壁を貫通する場合には以外に大きな穴が必要ですよ。

手間のかかる薪ストーブが冬のレジャーなら、丁寧に住まいをつくることは人生のレジャーと言えるでしょうか。

掲載日:2008.03.24

※写真は完成後に撮影したものです。

※本文を一部編集しています。

 


~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #2 地盤調査と保証のこと

スウェーデン式サウンディング調査
スウェーデン式サウンディング調査

地盤調査に立合いました。
現在は造成されていますが、国土地理院発行の土地条件図によればこの現場は地形区分上は「斜面」に分類されます。造成から約2年が経過してはいるものの、鉄筋コンクリートの擁壁付近は、地耐力が出ませんでした。

まだ基本設計のまっ只中で、間取りや建物の形が決まった段階ですが、ここで得られたデータは今後の実施設計や予算計画に反映していきますから、設計の初期の段階で地盤調査を行うことは、設計者にも施主にも大切な手順です。


よく聞く地盤保証とか建物の10年保証。
私も分離発注で施工するときはかけています。ここでよくお施主さんは勘違いして、10年間は何があっても保証されると思ってしまうようです。しかし、この保証というのはあくまで瑕疵についての保証です。行った地盤調査や地盤改良、建物の施工について保証内容に該当するような瑕疵(いわば失敗)があった場合に保証しますといっているだけのこと。地震や台風で地盤や建物が破壊した場合には免責なのです。

「俺の家は○○の10年保証がついているから大地震が来ても安心だ!」などという思い込みをしてませんか?


 本当に安心したいなら、設計と監理をしっかりやって、丹念に工事記録を残し、完成後は火災保険や地震保険をかけるくらいしかありません。もちろんこの保険とて完璧ではありませんが。


掲載日:2008.06.01






~現場回想記~K 邸(基本設計は自分で)   #1 出会い

初見した敷地からの眺め
初見した敷地からの眺め

新しい依頼主(候補)の敷地を下見してきました。
市内の市街化調整区域際の某所。高台で景観が良く、調整区域のためこれ以上建物が建つ心配もない、とても静かな敷地でした。晴れた日には富士山も見えるそうです。

 

この土地を買われたのは50代くらいのご夫婦。すでに住まいの構想はかなり練られており、模型までご自分で作っておられました。それもそのはず、ご主人は大手ゼネコンにお勤めとのことでしたから、模型くらいは朝飯前といったところでしょうか。

今回はたまたま建築士同士で話が早いですが、その分を割り引いても、私達との付き合い方が上手な方とお見受けしました。これは何も難しいことではなく、要するに人と人が相手の立場で考えられるかどうかですよね。

 

【住まいのつくり方―建築家といかに出会い、いかに建てるか】(中公新書)   

プレファブや建売住宅に満足できない方は是非読んでみてください。

 

掲載日:2008.03.06


~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #13 オープンハウス

画像をクリックすると拡大表示されます。

北風の冷たい週末でしたが、今回のオープンハウスには、
合計20組の方々にお集まり頂きました。

ご近所さんや、設計仲間、OB施主のSさん、Nさん、Gさん、次の施主のTさん、そしてタウンニュースを見て来てくれた方。貴重な時間を割いて見学にお越し頂き、
ありがとうございました。この2日間は、新たに完成した「愛すべき住まい」と共に至福の時を過ごさせて頂きました。

この家に明かりが灯り、一家の幸せな暮らしを感じたときが、私にとっても最高に幸せなときです。

まずは一通りの工事を終え、竣工を迎えますが、施主の家づくりはまだまだ続きます。数十年たって、生活の匂いが染み込み、ご家族も建物も成熟したときが本当の竣工といえるでしょう。
2037年頃の I 邸の姿を楽しみにしています。

 

Give me a winter. (私に冬を与えてくれ)
Give me dogs.      (私に犬を与えてくれ)
And you can have the rest. 

(あとは、おまえにあげる)~

愛読書の中のある探検家の言葉です。

私は今、そんな心境。

 

掲載日:2007.02.08

I邸の現場回想記はこれにておしまい。

 


~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #12 軒先の情緒

軒先の情緒
南側の軒先

大きく突き出た軒先は、夏の晴れた日には深い影を落とし、 厳しい夏の日差しを遮り、冬は低い日差しを 部屋の奥まで取り込みます。 雨の日に窓を明け、雨音を楽しむことができます。 軒先が生み出す暮らしの情緒は、少なくありません。

鎌倉時代の末期、吉田兼好という人が徒然草の中で 「住まいは夏を旨とすべし。」 と書いているのはあまりに有名。

言うまでもなく、「家は夏のすごし方を考えてつくるべき。」という意味ですが、 降水量の多い日本では、雨も無視できない要素です。 1年間で1mm以上の雨が降る日は神奈川県でも100日くらいあります。 つまり3日~4日に一度は雨の日です。 年間の降水量は熱帯地域とほぼかわりません。

敷地の広さ等、いろいろと制約のある中ですが、いかに雨の日に過ごしやすくするか、雨をいかに楽しくするかは、 日本の暮らしの大切なエッセンスです。



参考:「人生の教科書 家づくり:藤原和博著」


掲載日:2006.11.11



~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #11 上棟に思う

上棟作業
上棟の作業中

前日までの雨がうそのように10/7(土:大安吉日)は、
気持ちよい秋晴れとなり、またひとつ上棟の日を迎えました。当日はかなり暑くなり、大工さん達も高齢化しているせいか、午後の作業は急にスピードが落ちましたが、何とか怪我もなく予定した工程を終了。

 

”家づくりは聖職なり”という看板をどこかで目にしました。どんな会社かは知りませんが、この言葉には素直に共感します。今の世の中、聖職なんかどこにあるのか分かりませんが、一生に一度の家づくりを託された私達こそ「聖職」であるべきですね。

 

掲載日:2006.10.14

 


~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #10 木の家は100年の計

奈良県の製材所
奈良県の製材所にて

お施主さんと産地の製材所を訪問しました。身近な暮らしのことから、地球環境のことまで、少し踏みこんで考えてみることで、”木の家”への愛着は深かまっていきます。


今回も奈良県産のヒノキと杉で造る家です。木には人と同じように一本として同じものはありません。 良い環境でスクスクと育った木もあれば、風あたりの強い場所や、陽の当たらない場所で苦労しながら育った木もあります。人も木も性根はいろいろ、私のようにヘソが曲がったのもあります。 

法隆寺の棟梁、故西岡常一氏は、好んで癖のある木を選び組み合わせたそうです。その域には遠く及びませんが、製材所では現代の木挽き棟梁が、適才適所のマネジメントに奮闘しています。

以下は『木のいのち、木のこころ』(天)西岡常一著からの引用です。

----------------------------------------------------------

依頼主が早よう、安うといいますやろ。あと二割ほどかけたら二百年 持ちまっせというても、その二割を惜しむ。
二百年持たなくても結構ですっていうんですな。
ものを長く持たせる、長く生かすということを忘れてしまっているんですな。昔はおじいさんが家を建てたらそのとき木を植えましたな。
この家は二百年持つやろ、いま木を植えておいたら二百年後に家を建てるときにちょうどいいやろといいましてな。

二百年、三百年という時間の感覚がありましたのや。
今の人にそんな時間の感覚がありますかいな。
もう目先のことばかり、 少しでも早く、でっしゃろ。
それでいて「森を大事に、自然を大切に」ですのもな。

木は本来きちんと使い、きちんと植えさえすれば、ずっと使える資源なんでっせ。鉄や石油のように掘って使ってしまったらなくなるというもんやないんです。植えた木が育つまで持たせる、使い捨てにしないという考えが、ほんのこのあいだまでありました。
本来持っている木の力を生かして、無駄なく使ってやる。
これは当たり前のことです。当たり前のことをしなくなったですな。

------------------------------------------------------------

掲載日:2006.09.17

 

 


~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #9 契約会

契約会での職人とお施主さん
契約会での職人とお施主さん

見積もり収集が終わり、約4%の予算調整を経て、今日は主要な専門工事業者さん達とお施主さんとの契約会を行いました。ここで分割工事請負契約を交わします。

フローティング基礎は、通常の鋼管杭基礎に比べ、基礎工事全体で105万円ほどのコストアップとなり、採用は断念しました。


建設会社やハウスメーカーの一括請負の場合は請負契約書は 1種類2冊だけですが、分離発注の場合には契約する業者の数だけ(今回は11種類22冊)契約書を作ります。
各専門工事業者さんは、下請けではなくそれぞれが元請となります。ここから先は、建築士と施主だけの仕事ではなく、大工さんを中心にいろいろな職人さんが加わり、心強い限りです。10/中旬の上棟、来年2/末竣工を目指して、いよいよ現場が忙しくなります。


掲載日:2006.09.10



~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #8 工藝の道

       

今日は良書の紹介です。

民芸論の柳宗悦(ヤナギ ムネヨシ)が書いた『工芸の道』。民芸運動始まりの書と言われるこの本は、昭和2年の雑誌連載に始まり、昭和30年に初めて出版されたようです。

現代の避けようも無い資本主義、弱肉強食の世の中で、
著者の論の全てにうなずけるわけではありませんが、
『工芸』という言葉をそのまま『建築』もしくは『住宅』に置き換えて読み進むうち、柳 宗悦独自の美に対する見方、考え方が今日でも色あせていないばかりか、なおさらに新鮮に感じられます。

見るために造る美術の美と使うために造る工芸の美。

私が係わる住宅は実用に即した飾らない器でありたいとの
思いを強くします。

 

(以下、本文より引用)

-----------------------------------------------------------

美よりも生活を救えよと人は云う、美は二義であると人は思う。だが生活が美に悖(もと)るなら、真の生活にも悖るのである。美は娯楽ではない。生活をして真の生活たらしめる大きな基礎である。

------------------------------------------------------------

掲載日:2006.08.19


~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #7 地鎮祭、見積もり開始

地鎮祭の祭壇を準備する神主さん
地鎮祭の祭壇を準備する神主さん

計画中のI様邸は実施設計を終え、見積もりに入りました。これからしばらくは、予算書との格闘です。


そんな中、今日は地鎮祭がありました。
今日の地鎮祭は神式で行われました。
(仏式やキリスト教式もあるようです。)
建売住宅などでは、地鎮祭や上棟式などの祭事を省略してしまうことも多いようですが、費用はかけなくても感謝の気持ちを込めて、何か行ったほうがよいと思います。


昔の人が家を建てるとき、森の木を伐り、木や草が生えている土地をならし、職人衆が集まり、礎石を据え、柱を立て・・・。
多くのものを頂いて家を造っていくという幸せに感謝の気持ちを込めて、山海の神々にお供えをして祈り、捧げました。家を商品とか耐久消費財と考えがちな現代では、形式的になったり、つい忘れてしまうかも知れませんが、
こんな気持ちを皆が持っている工事はきっとうまくいきます。大切にしたい文化です。


掲載日:2006.07.29